ディスクロージャー誌2022
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 引き続き、金融支援と併せて中小企業の状況把握等に努め、適切な支援を行ってください。また、McSSについてもその利便性の一層の周知に努め、活用の幅を広げてください。 コロナやウクライナ情勢の影響等により経済情勢が悪化する中、今後は金融支援のみならず、経営支援や再生支援がより重要となってきます。引き続き、貴協会の支援能力を向上させるとともに、関係機関との連携、国や地方公共団体の施策に沿った適切できめ細やかな支援に積極的に取り組む必要があります。 コロナが長期化する中、WEB会議を含め、可能な限り金融機関や中小企業支援機関と情報共有の場を設け、金融支援のほか、専門家派遣事業、経営サポート会議等を継続し、また、コロナ関連保証利用企業へのモニタリング・フォローアップとして、金融機関からの業況報告書を基に、報告内容を確認の上、金融機関と連携したフォローアップに取り組み、必要に応じて返済緩和の条件変更、中小企業支援機関への紹介等を行っており評価できます。 また、創業支援について、コロナ禍においても、地方公共団体、金融機関、商工関係団体等と連携し、創業セミナー、移住相談会、経営支援強化促進事業による創業者支援、創業後のフォローアップ等を継続して実施したこと、加えて、事業承継支援について、令和3年2月に中小企業に対して実施したアンケートを基にフォローアップを行い、個別に状況・要望等を確認の上、必要に応じて事業承継・引継ぎ支援センターへの紹介へを行っていることも評価できます。創業支援や事業承継は、中長期的に地域の活性化を図る上でも大事なことであり、引き続き、積極的に取り組む必要があります。 令和6年度から、中期事業計画及び年度経営計画において、経営支援の取組に関する定量的な効果検証の指標及び目標値を明記することとされています。引き続き、そのためのデータ蓄積及び効果検証の試行・準備に取り組みつつ、経営支援の拡充に努めてください。 厳しい回収環境下で計画を達成し、努力の跡は窺えます。今後はコロナの影響による代位弁済の増加も懸念されるため、引き続き、「回収部門における基本ポリシー」に基づく効率的な管理・回収を行うとともに、求償権先の再生支援や経営者保証ガイドラインの活用など、再チャレンジを考慮した適切な対応により一層努める必要があります。 コロナ感染防止のために継続的に感染対策を実施するなど、協会機能の維持に万全を期し、その責任と役割を果たしたことは大いに評価できます。 業務の電子化や電算システム活用による業務改善を進めるため、前年度実施した「業務の電子化・電算システム活用及び内部研修に関するアンケート」を基にプロジェクトチームを発足させ、その課題の検討・検討結果の実施を進め、また、同アンケートに基づき、業務内容や情報等をまとめたものを文書管理ソフトに格納し部署内外で共有するなど、協会内部で学び合う環境づくりを進めていることは評価できます。このような業務改善の取組は、継続して行うことが重要と考えます。 大学や専門学校での講義・セミナーを広報の一環として実施していますが、今後は各方面で進んでいる金融教育に発展させることを期待します。公的機関である信用保証協会は、中小企業に対する金(2)期中管理・経営支援部門について(3)回収部門について(4)その他間接部門について34

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