ディスクロージャー誌2023
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 令和4年度の長崎県の経済動向は、全体として持ち直してきているものの、新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」といいます)の影響による厳しさが残る中、一部に物価上昇の影響が見られ、海外経済・金融を巡る不確実性の高まりも懸念されました。 設備投資は増加していますが、公共投資は弱めの動きとなりました。個人消費は持ち直しており、観光関連はこのところ回復のペースが速まっています。生産は電子部品・デバイスの好調を主因に増加しています。企業倒産はいまだ低水準ですが増加しつつあります。 県内主要金融機関の中小企業向け貸出残高は、前年度を上回りました。 各種施策により回復してきていますが、厳しい状況は続いています。 県全体としては増加していますが、中小企業の設備投資はやや減少しました。 労働需給の引き締まりが進み、人手不足感が強くなりました。項目 令和4年度は、全体として持ち直してきているものの、コロナの影響による厳しさが残る中、一部に物価上昇の影響が見られ、海外経済・金融を巡る不確実性の高まりを受け、依然として厳しい経営状況に置かれている中小企業に対して、迅速かつ柔軟な資金繰り支援に継続的に取り組みました。 「伴走支援型特別保証」の制度拡充が行われる前、コロナの影響がいまだ収束しない状況下において疑似資本的な資金を提供する提携保証を創設し保証承諾19,205百万円(承諾構成比31.6%)の実績となりました。また、令和5年度に利息の補助が終了し返済本格化を迎える「長崎県新型コロナウイルス感染症対応資金保証」の借換ニーズ等に対応するべく、1月10日に制度拡充された「伴走支援型特別保証」の申込も急増し保証承諾6,164百万円(承諾構成比10.1%)の実績となりました。この両制度の伸長により保証承諾60,839百万円(計画比132.3%、対前年度比125.1%)、保証債務残高230,998百万円 (計画比4,789保証承諾保証債務残高22,081132代位弁済76実際回収※代位弁済は元利合計。件 数年度対前年度実績比109.9 60,839101.7 230,998157.1 1,295553110.1 金 額計画値(金額)計画比対前年度実績比125.1 46,000100.5 219,115180.5 1,00035067.8 (単位 :件、百万円、%)132.3105.4129.5158.21.業務概況2.事業概況(1)県内の経済動向(2)中小企業向け融資の動向(3)県内中小企業の資金繰り状況(4)県内中小企業の設備投資動向(5)県内の雇用情勢令和4年度 業務数値26令和4年度の経営計画の評価

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