ディスクロージャー誌2024
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百万円及び前年度実績560百万円を上回りました。当期収支差額の処理は、303百万円を収支差額変動準備金に繰り入れ、残り305百万円を基金準備金に繰り入れました。 なお、個別重点課題等の自己評価に関する意見は以下のとおりです。 コロナの影響等により債務が増大した中小企業に対して、借換えや資金の再調達などの資金繰り支援に取り組むとともに、事業再構築や構造転換、事業転換等を図る企業には、必要に応じ金融機関との協調支援を図りつつ、収益力向上や事業再構築等の支援に努め、企業のポストコロナに向けた課題解決、生産性向上に貢献されたものと評価します。 令和6年度は、コロナ禍から続いた資金繰り支援策の転換を迎えたことから、引き続き金融機関との情報共有・意見交換を図りながら、個々の企業の実情に応じた支援について見極め、資金繰り支援に加えて、早期に経営支援や再生支援の提案を行うなど他部署とも連携した、きめ細やかな支援に努めてください。 ゼロゼロ融資のモニタリング報告書に基づくフォローアップを実施し、返済緩和の条件変更や保証対応による資金繰り支援に加え、経営課題を抱える企業に対して経営支援メニューの提案を行うなど、中小企業の経営改善や生産性向上に貢献したものと評価します。経営支援強化促進事業は、計画を下回りましたが、モニタリングは計画通りに実施し、新たな経営課題が判明した先に、追加支援やモニタリング会議を開催して金融調整を図るなどのフォローアップに努めました。また、創業セミナーや移住相談会への参加、長崎県事業承継・引継ぎ支援センターとの情報交換会なども行っており、今後も地方創生及び地域活性化に向けた取組、中小企業のライフステージに応じた経営支援の取組として継続してください。 今後ますます経営支援や再生支援の重要性は高まってくると思われ、信用保証協会が主体的に動き、金融機関や各支援機関等に早めの対応を促すことで、厳しい経営環境にある中小企業の経営支援、再生支援に取り組む必要があります。経営支援の効果検証において、定量的な効果検証の指標及び目標値設定が令和6年度計画に明記されていますが、設定した指標や目標値に基づきその効果を検証しながら、経営支援の一層の充実に努めてください。 回収実績は前年度実績及び計画を大きく上回りました。厳しい回収環境の中でも、回収方針を早期に策定することに加え、「経営者保証ガイドライン」を活用した保証債務免除や、管理事務停止や求償権整理を適切に実施し、回収の最大化・効率化に繋げた結果と評価します。また、求償権先の再生支援要請に対して、第二会社方式による事業再生に取り組むなど、中小企業の再チャレンジの支援にも尽力していると評価できます。今後は代位弁済が増加することが予想されます。引き続き、債権回収に取り組みつつ、求償権先の再チャレンジにも適切に対応し、より一層効率的な回収業務に努めてください。 事業継続計画(BCP)に基づき、災害や緊急時を想定した行動を組織内で共有し必要な訓練を行う(1)保証部門について(2)期中管理・経営支援部門について(3)回収部門について(4)その他間接部門について43

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