長崎県の景気は緩やかに回復し、個人消費は一部に物価高の影響があるものの、賃上げの動きのもとで回復基調が続きました。観光は、団体客やインバウンド客が増加し、宿泊・観光施設の利用者が増えており、増加しました。公共投資は回復しましたが、設備投資については増加の動きが一服しました。生産は電子部品・デバイスや造船を中心に増加しました。 企業倒産は件数、負債総額とも前年度を上回りました。景気回復に伴い、業況が改善している企業もいる中で、人手不足や物価高等の影響によって業況低迷が続き、事業継続を断念する企業も増えています。今後は、人手不足感の強まりや物価上昇に加え、各国の通商政策等が国内外の経済物価情勢や金融為替市場に及ぼす可能性があり、その影響を注視していく必要があります。 県内主要金融機関の中小企業向け貸出残高は、前年度に続き増加しました。 資金繰り状況は、景気回復とともに一部では改善がみられましたが、人手不足や物価高の影響を受ける中小企業にとっては、依然として厳しい状況が続きました。 設備投資については、増加の動きに一服感がみられました。 企業の人手不足感が続くもとで、緩やかな改善が続きました。項目 令和6年度は、県内の景気が緩やかに回復する中、人手不足や物価高等の影響を受けて、中小企業を取り巻く環境は厳しい状況が続きました。そのような中小企業の支援のために、各種保証制度の創設・改正に迅速に対応し、保証制度の周知を強化するとともに、情報交換会や業務研修会を通して金融機関や中小企業支援機関との情報共有と連携強化を図りました。 厳しい環境の中で資金繰りや収益力に課題を抱える企業、事業の成長や生産性向上等を前向きに目指す企業に対して、伴走支援型特別保証や経営力強化保証等の政策保証等を活用した資金繰り支援に積極的に年度件 数対前年度実績比5,355保証承諾保証債務残高19,873212代位弁済61実際回収96.871,72996.5199,3011,736655110.4108.9金 額対前年度実績比計画値(金額)計画比94.555,00095.2194,1092,200400100.4104.2(単位 :件、百万円、%)130.4102.778.9163.81.業務環境2.事業状況(1)県内の経済動向(2)中小企業向け融資の動向(3)県内中小企業の資金繰り状況(4)県内中小企業の設備投資動向(5)県内の雇用情勢令和6年度 業務数値30令和6年度 経営計画の評価
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