保証だより秋号vol70
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業務環境 平成29年度の長崎県の経済動向は、「全体として緩やかな回復基調」が続き、12月以降は「緩やかな回復」となりました。 設備投資は1~3月期に前年度を下回ったものの持ち直しの動きが見られ、公共投資は横ばいの動きから増加しつつあります。個人消費は全体として底堅く推移し、観光関連も各施設の集客努力の奏功や外国人観光客の増加などから、堅調に推移しました。生産は持ち直しの動きが続いており、企業倒産も落ち着いた動きが続いています。 一方、中小企業の景況感は、需要の停滞等により弱めの動きとなっています。事業概況 平成29年度の事業概況について、保証承諾額は、熊本地震関連保証やセーフティーネット保証、制度廃止や新規受付終了となった短期資金活用保証など、いわば自然減によるものが約40億円の減少に対して、中小企業者のニーズにあった、利便性が高く有利な制度である県地域産業支援保証制度の浸透や、金利引き下げ等が行われた地方公共団体の創業保証、新たに創設した税理士連携保証などの増加によって、6,906件(対前年度比94.4%)72,200百万円(同99.5%、計画比97.6%)と、計画は下回りましたがほぼ前年度並となりました。 保証債務残高についても、19,832件(対前年度比96.2%)147,056百万円(同95.9%、計画比95.4%)と前年度実績、計画ともに下回り、また、保証利用企業者数は12,026企業(対前年度比99.2%)と96企業減少しました。 代位弁済は、回復基調にある経済環境の下、近年の倒産件数の減少、個々の中小企業に対する、金融機関、中小企業再生支援協議会等、関係機関と連携した経営支援や再生支援を継続していることもあって、180件(対前年度比118.4%)1,008百万円(同129.6%、計画比50.4%)と計画は下回りましたが、前年度実績は上回りました。 実際回収は、求償権の劣化および低水準の代位弁済により厳しい回収環境が続く中、効率的な管理・回収に努めた結果、711百万円(対前年度比76.9%、計画比101.6%)と前年度実績を下回ったものの、計画は達成しました。年度経営計画の評価平成29年度 業務数値(単位 :件、百万円、%)※代位弁済は元利合計。回収は、サービサー委託分を含む。項 目件 数金 額計画値(金額)計画比対前年度実績比対前年度実績比保証承諾6,90694.472,20099.574,00097.6保証債務残高19,83296.2147,05695.9154,20095.4代位弁済180118.41,008129.62,00050.4実際回収8894.671177.0700101.61313

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